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コンプレッサー修理その1 [ORIENTE VELOCE]

私は全部で4台のコンプレッサーを所有している。
重整備用の5PS、ガソリンスタンドがセルフに改装する際に廃棄となる筈だったものを貰った。
そして半世紀ほど前のアンティークの川西、これは100Vモーターに換装されているようだ。
私が物心付く前からウチにあった。現在実家に置いてある。
普段使いの100Vポータブル。ホームセンターで購入した中華圧縮機だ。

そして、今回の俎板に乗るのは日立製ベビコン2.2kwだ。

これは義父に貰ったもので、ウチに来てから4年ほどになる。
が、一度も回していなかったのだ。

理由は、回してみる前にオイル交換をしたのだが、その廃油に無数の異物が入っていた為だ。
金属粉も凄く、これは回してはいけないと判断してお蔵入りとなっていた代物だ。
また、当時は電源が外部に無く、配線を加工する必要もあったので面倒臭くなり、
そのまま放置となってしまった。

何で今頃直す気になったかというと、ポータブルのコンプレッサーが壊れてしまい、
かといって5PSではタイヤにちょっと空気を入れるのにも大袈裟だ。
それ以前にモーターのベアリングがお亡くなりになっていて、非常に騒々しくて
稼働中はラジオの聴取はおろか会話すらままならないのだ。

とりあえず諸般の事情でぽっかり休みとなった本日、修理を敢行してみた。

まずは分解。
P6181358.JPG

こんなところに押し込んであるので結構苦労してコンプレッサーを取り外した。

出してみると見慣れぬものがプーリーに・・・
P6181360.JPG

なんじゃこりゃ?

P6181361.JPG

どうやら土蜂の巣のようだ。
こんなデカイのは見たことが無い。
何層にも壁が築かれているので増築を繰り返したか?
田舎の山奥に住んでるといろんな連中を目にするもんだ。
熊蜂やスズメバチでなかったのが幸い。

P6181362.JPG

とりあえず、プーリー側のカバーを外してみた。
良くありがちな構成で、カバーが軸受けを兼ねている。
内部は真っ黒けでなにやら白い物体が沈んでいる。

P6181363.JPG

なんだろう?樹脂の破片が散乱していた。
キャップ状のものだと推測できるが、かなり長い間内部でかき回されていたようで、
角が磨り減って丸くなってしまっている。
以前出てきた異物はこれか?

クランクの大端部メタルが破損していると思っていたが、どうやら問題無い様子。
コンロッドも2サイクルのエンジンみたいなクランクを割らないと外れない構造で、
そこまで分解する必要は無いと判断して、クランクケース内を掃除して組み立てた。

新しい油を入れ、ベルトを張り直してから試運転してみた。

予想外に静かに回る。
見ている間に7kに達し、アンローダー運転に入った。
エアを放出すると負荷運転に切り替わる。アンローダーも良好の模様。

何らかの異物が入っていて、内部で粉砕されたのか?
本体に異常は無いようなので、これで修理完了とした。
このコンプレッサーは塗装やブラスト作業で活躍する予定。



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