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初夢の行方 [荒野の素浪人]

ううう、寒い。
冬は寒いから嫌だ。
寒いから冬なのだろうけど、それについて愚痴を言うのは
山は坂だからいやだと言うのと一緒で坂になってるから山なのだ。

という事で、黙ってニッセンのストーブに火を点すのが日課になっている今日この頃。
ちなみに山は好きなほうで、気温は低いほうが車やバイクの調子がいいので
こっちもまぁ、歓迎といえば歓迎か。凍らない程度にお願いします。

ところで。

我輩最近忙しすぎて困っている。
副業の会社員勤めが土曜出勤・長時間残業が当たり前になってしまい、
さっぱり時間が取れない。
勿論自転車に乗る暇も無い。

・・・・本業は何かって?素浪人だよ、素浪人・・・最近食い詰めて百姓も少しやってるが。

ともかく、そんな状況なのでようやく休みが取れた大晦日と元旦と本日1月2日、
当然の如く車とバイクの整備三昧に明け暮れている訳なのだ。

大晦日は深夜までシャマルの整備を行い、それから毎年恒例の
「DAS BOOT」を鑑賞。今年はオリジナル劇場公開版だ。
TVシリーズ完全版を見慣れた目には、端折り過ぎのようでもあるが、
日本酒を久しぶりに飲んで酔っ払った脳味噌にはこれ位でちょうど良い塩梅で
眠くなった頃に終わってくれた。途中でセットしていた風呂が沸いた。
除夜の鐘を遠くに聞きながら熱い風呂に漬かり、年越しは湯船の中で過ごした。

それから追い酒を飲んだおかげで朝まで爆睡。
初夢はさっき見た。

これがなかなか変な夢で・・・

副業の出張で船に乗ってオーストラリアのシドニーで降ろされた。
やたらと鮮明だ。同僚のO君や昔QAセクションにいた頃のM課長も居る。
「これからどーするんだ」と異口同音に文句を言うが、相手からの指示は
「1週間ほど休んでくれ」の一点張りだ。
今の起きた脳味噌では「なら、飛行機で帰ろうか」となるのだが、寝ぼけた脳味噌では
その選択肢は無く、仕方なく宿を探すことに。

ところが大きなショッピングモールのようなところにシーンは変わり、
2月のオーストラリアは夏の筈なのに寒い。Tシャツしか着ていないO君は
ユニクロを見つけてすっ飛んで行った。
我輩は日本を出るときにフリースを着ていたので無問題。

またシーンは変わり、とある中古車屋。
半分博物館みたいな変な中古車屋で、なんだか良く判らない車が運ばれていくのを
指差して、「あれはプロトタイプだ」と言っている。よく見ると周囲には変な車が
わんさか居る。シャマルもある。変な赤黒のツートンカラーで、アメリカンな雰囲気が
丸出しの改造車みたいだ。これもプロトタイプだと言う。
なるほど、インタークーラーがラジエターの前に置かれている。
内装の意匠も直線基調の素っ気無いもので、今までのマセラーティとは全然違う。
試作車といえばI君のシャマルしか知らないが、他にもあったんだ。

何故か値段は聞かなかったし、あまり欲しいとも思わなかった。

またシーンは変わり、今度は室内。大きな中二階のような中間フロアのあるすぐ横を
見上げながら進む。中二階には高くてよく見えないが、赤い車が並んでいる。

中年のなんかキラキラした服を着たおばさんが案内してくれるのだが、どうやら社長らしい。
007に出てくるMみたいなおばさんだ。

「これもプロトタイプよ」と見せてくれた中二階の車は赤いマセラーティだった。
V8?V12にも見える・・・排気のマニホールドが無い。楕円形のポートが並ぶ。
「あちこち足りない部品があるの」と言う。
エンジンを繁々と見て総毛立った。
倒立のV型エンジンだ。クランクシャフトの中央からギアで出力を取り出し、
Vバンクの間から後方にプロペラシャフトが伸びている。センターパワーテイクオフだ。
と言う事は当然トランスアクスルだ。

フロントカウルは前ヒンジでがっぽり開き、ヘッドまで丸見えの構造。
やっぱり12気筒か?おばさん言うに、これもツインターボだと。
運転席に座るとシャマルだった。内装はタンだが、ところどころブラックアウトされている。
ウインドウ越しに見るエンジンは、今まで見た事の無い形をしている。
通常ならサージタンクがあるであろう場所にクランクケースが見える。
円筒状のそれは無骨なリブが入り、剛性が高そうだ。
飛行機のようなシールドされた配線やメッシュホースがその左右に整然と配置される。
シンメトリーなその光景は全く別物ながらシャマルのエンジンルームを連想させた。
これはシャマルの来なかった未来なのだと、漠然と思ったのだ。

ちょっと口篭りながら「How much?」と聞くが、Mみたいなおばさんは微笑むだけだった。

シーンは変わり、再び港のような、空港のような場所。
M課長から、「行き先はアフリカになった」

がーん!
それならブラジルのほうがまだマシだ。
いつになったら帰れるのだろうか・・・・

寝返りをうちながら時計を見た。3時過ぎ。まだ起きるには早い。

再び寝た先に見た夢は、実家の近くで火事があった夢だった。
母親と、「ここって昔も燃えなかったっけ?」「3回目だよ」とか会話している。
またシーンは変わり・・・
今は無い幼少の頃過ごしたプレハブ小屋のコタツでみかんを食べながら
「今度はアフリカだってよ」「いやだねぇ」とか話していると、何やら音楽が鳴っている。

目覚ましのアラームに設定している「The morning dew  by 種ともこ」だった。
朝だ。







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