SSブログ

S-601 納車整備2 [ラビット]

さて、明けて元旦。

早速昨日の続き。

PC311560.JPG

燃料コックを取り外してみる。
中からは腐ったガソリンが結構出てきた。
ゲージはEを指しているので固着しているのかも。
何年放置されていたのか、凄まじい臭いだ。眼が痛い。

あまりの臭いに堪らず外へ出した。

その間に燃料コックの整備。
カップが割れていて使えないのでストックしていたリプロ品を取り付ける。
ラビットハウス製。

良くみると、コックの下に何か付いている。引っ張ると外れた。
カバーみたいに見えるが、良く観察すると非常に目の細かいメッシュを張っている。
初めて見た。ストレーナの本体だ。
キャブレタークリーナーで洗浄して組み付ける。
コック本体も漏れをチェック。本体は問題無いようだ。

タンクの内部を新しいガソリンで洗浄し、フツーのビニールチューブだった燃料ホースを
専用のものに交換する。

P1011565.JPG

スロットルを操作すると異様に重い。
キャブレターのピストンを抜いてみた。
ニードルの先端にびっしりスラッジがくっついている。

これは駄目だとキャブを外しに掛かるが・・・
写真に写っている変な形の秘蔵の特殊工具を持ち出して当ててみると・・・・
・・・・空回り。
む~、ナットがISOのステンレスに交換されている・・・
JIS規格の筈なので、M8ナットの二面幅は14mmの筈である。
一方ISO規格だと13mmだ。

ここのナットはこういった変な形のスパナじゃないと回せない。
このスパナは昔ダイソーで売っていたのだが、売れなかったのかすぐに姿を消した
幻の品である。

ちなみにこのラビットを整備していたのは義父である。
昔の人なので、ステンレスを盲目的に使いたがる。
ちなみに私はステンレスのネジが大嫌いだ。
焼き付き易いし、何より周囲が電食で腐るからだ。
車やバイクにこういうネジは使用するべきではない。

気を取り直してM8のナットを捜すが、ここに使用する6割ナットという
薄手のナットが見つからない。今回は諦めてこれを使用する。
キッチリ締められないので後日交換予定。

P1011566.JPG

さてキャブを開けてみる。
私の601と違ってクリップ留めのフロートチャンバー。
内部は見ての通り酷い有様。

P1011567.JPG

ホルツのキャブクリーナーで念入りに洗浄した。
構造が簡単で助かる。

P1011568.JPG
完成!
クリップ留めだけど、フロートチャンバーには隅にビス穴が存在する。
本体にはビス穴が無いのでクリップで留めるしかないのだが、四隅には
ビスのための肉が付いている。穴もあるがネジ山が無い。
タップを立てればビス止めにも改造できそうだ。

P1011564.JPG

チェーンケースのギアオイルも交換する。
蜂蜜みたいな粘々の真っ赤なオイルが出てきた。
周囲は漏れた油でコテコテ。とりあえずパーツクリーナーを吹きかけては
古いハブラシでゴシゴシすること30分、大体綺麗になった。
問題は、どうしてこんなになったかだ。
何処からか漏れているのかも知れないが、まずは掃除しないことには
漏れている場所もわからない。

新しいギアオイル(SHELL スパイラックスEP80)をインスペクションホールから
溢れ出るまで注入した。

これで走れる筈。
新しい混合ガソリンを入れて、セルを回すと・・・
あっけなく始動。
早速庭で試運転。私の601より静かで滑らかにエンジンが回る。
トルクもあって非常に走りやすい。

後は動かない燃料計と回りの悪いセルダイだ。

続く。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。