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S-601 納車整備5 [ラビット]

最初はちょっと手直しして渡すつもりだったけど、
だんだん何やっているのかよく判らなくなってきましたw

暫く停めておくと、チェーンケースの下にオイルの滴が落ちる。
本体がドロドロなのはこのせいか?
散々洗浄したけど全部を落としきることはできず、とりあえずリアホイールを外して
洗浄してみることにした。

P5041605.JPG

リアホイールの裏は凄まじいまでの油汚れだ。
何処から漏れているのか・・・

P5041606.JPG
とバックプレートを見てみるが、疑っていたアクスルシャフトの
オイルシールはシロ。ここでは無さそうだ。

となればチェーンケース、トルクコンバータ、後はシリンダーとマフラー周辺だ。
黄ばんだ透明な油が垂れているので間違いなくチェーンケースからは漏れている。
黒い油は排気ガスか?
チェーンケースは開けざるを得ないだろう。ということで・・・

P5041607.JPG
トルコンの油を抜き・・・

P5041608.JPG
コンバータ本体を引き抜き・・・

P5041609.JPG
裏は真っ黒け。
油でドロドロ。

で、チェーンケースの分解をしようとするが、あらゆる場所がフレームその他に干渉する。
P5041610.JPGP5041611.JPG

ダンパーを外したいのだが、ボルトがフレームに干渉して抜けません。
車体を大きくジャッキアップして、エンジンを無理やり下げ切ってようやく抜けました。

更に、マフラーのステーがチェーンケースのカバー側に留められているため、
マフラーを外さないとケースが分解できない。
その為にはファンシュラウドを外す必要があるが、その為にはキャブレターが邪魔で
まずはキャブレターから・・・

P5051612.JPG

とまぁ、何もかも分解しないと目的の場所に到達できない整備性の悪さ。

殆ど9割がたチェーンケースが剥き出しなのに、この体たらく。

ブツブツ悪態をつきながらもケースが抜けかけたが、今度はアイドラーのベアリングが抜けない。
ガタガタなのに抜けません。
サービスマニュアルによると、変な形の特殊工具が要るらしい。
そんなもの無いので、あり合わせの工具を駆使して何とか抜きましたが、もうしたくないのが
正直なところ。

P5051613.JPG

んで、駆動系を一緒に取り外すのだが、このチェーン、1次側も2次側もグダグダに緩いのに
どうやってもスプロケットから外れない。仕方なく、ジョイントを外して分解しました。
スプロケットはというと・・・

ドリブン側、つまりアクスルシャフトのスプロケットはクラウンナットで締め付けられ、
割りピンで固定されているが、これを緩めていると、何かがポロリと落ちた。

P5051614.JPG

!!!
先端の擦り割りの片側が脱落。
ここはスピードメーターギアが勘合する部分だ。

よくよく観察すると、割りピンの穴が、擦り割に対して直角方向に開けられていて、
突起部の断面積が極端に少なくなっている。
これでは割れる訳だ。
穴位置は擦り割りより奥に位置しているのでそれに平行に穴を開けるか、
溝そのものをもう少し深くして穴あけは避けるべきであろう。

明らかにデリカシーの足りない設計だ。

設計の拙さを非難していても埒が明かないので、とりあえず分解を進める。

シャフトは以前数本新品を持っていたのだが、実家で保管している際に捨てられてしまい、
残念なことに一本も残っていない。当時はなんでこんなにアクスルシャフトばっかり
新品をストックしているのか理解できなかったが、今回の件で、軒並み折れたのだと理解した。
もし自分が設計者なら、穴があったら入りたい心境だろう。

補修は困難だし、片側が残っていることもあるので今回はこれをこのまま再利用することにする。
残りが折れてもメーターが動かないだけだ。




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