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ビアンキのステムベアリング [自転車]

先日のこと、相変わらずの自転車通勤中になんだか違和感を感じた。
スピードのノリが悪いのだ。
直進安定性もなんだか変。

暫く前に交換したハブベアリングに問題があるのかと思って、あちこちチェックするも
異常ナシ。
タイヤの空気圧も問題ないし、体力的な問題かもとおもっていたら・・・・

翌日帰宅途中の峠の下りで、いきなりハンドルを取られて併走していたトラックに飛び込みそうになった。
ひとまず停車して暗がりの中チェックするも特段異常は無い。
ハンドルも軽く動くし、ホイールも振れていないし、タイヤも問題ない。

しかし、走るとフラフラする。
轍にタイヤを取られているかのような感触。明らかにおかしい。
カーブで寝かしこんでいくと、旋回性が小刻みに変化して上手く曲がれない。
違いなくステムベアリング(ヘッドセット)に何らかの問題ありと判断した。

ガレージに戻ってから、フォーク周辺をチェックすると・・・・
フォークというか、ステムにガタがある。前後左右に1mmほど動くが、上下方向には動かない。
何だこれ?

P5141632.JPG

早速分解してみると、下ワンがバラバラになって外れた。

P5141634.JPG

正式名称はボトムステーショナリーカップというこの部品、上側の圧入部とボールリテーナーを
支えるお椀型の部分の境で破断してしまっていた。

よくよく観察すると、この部品、アルミ素材を切削加工で形成しているのだが、破断した部分に
隅Rが設けられておらず、急激に断面積が変化するようになっている。
更に裏側は肉抜きされていて、肉厚は1mmほどしかない。
おまけに表面はクロムめっきが施されている。

こんな応力集中しそうな形状で、薄肉になっていて、めっきまでされていれば破断しても
不思議は無い。納得の結果だ。

とりあえず、アサヒの通販でタンゲの1インチJISのヘッドセットを購入。
信頼のMADE IN JAPANだ。

P5311651.JPG

破断したヘッドセットは角張った今時のデザインだったが、タンゲのそれはクラシカルな
ラウンドタイプ。これも悪くない。

しっかりとグリスアップして組み付けた。

走行してみると、フィールが激変した。
ステムがスムースに動くことが、こんなにも走行性能に影響するとは思ってもみなかった。
なんたって直進安定性が抜群に良くなった。当たり前か。
それと共に、スピードのノリも良くなった。ふらついていた分ロスしていたということだ。

限られたエネルギーを最大限引き出して走る自転車という乗り物、
僅かなロスを体感できる良い教材だと思う。

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