750TURBO リアブレーキ [BIKE]
暫く前に整備したリアブレーキ、とんでもない失敗をしでかしていました。
先日組みあがったエンジンの調子を見るため試運転をしていたところ、
突然リアブレーキの引きずりを発生。
夜だったため何も見えず、途方に暮れていたが、冷えてくると何も無かったかのように
引きずり解消。
原因不明のまま、一旦ガレージに戻り、点検するも特に不審な点は見つからず。
その後、近所を走り回ってみたものの、再発せず、ゴミでも入っていたかな?位で
深く考えていなかった。
その後、所要で高速に上がったときに再発。
間の悪いことに路側帯が狭い場所で、広くなるところまで数キロ無理やり走ったら・・・
当然ブレーキは焼けて、白煙を上げる始末。
どうしようもないので、その場はブレーキフルードを抜き、ピストンを押し込んで
走行を続けることになった。
熱くて触れず、モタモタしていたらNEXCOのパトロールカーが到着。
応急処置の間交通整理をして頂いた。
大変申し訳ない。
さて、焼けたキャリパーは・・・・
黒かった筈だが、見事なまでに金色に変色した。
ディスクもパッドのコンパウンドが焼き付き、再利用は躊躇われる状態。
ひとまず焼け焦げのキャリパーはオーバーホールが必須だが、それより原因を
確かめないといけない。
思い当たるのは、ZR-7用のピストンだ。
長さが異なっていたのを、ロッドで調整すればいいと安易に思い込んで組み込んだことが
原因だと思われる。
そこで、マスターシリンダーを分解してオリジナルのピストンとじっくり見比べてみると・・・
シールの位置が約4mm違う。
よくよく考えるとロッドはストッパーで規制されるので、押し込む方向には調整できるが
伸ばす方向には無理だ。
一方、上側のシールはブレーキペダルがフリーの状態で、リリーフポートの下とメインポートの
中間に位置してキャリパーとマスターシリンダーのタンクが直結状態になる必要がある。
メインポートは上下のシール間に位置して、ブレーキフルードをピストンの中央部分に閉じ込めて
いる状態だ。
従って、4mmも長いピストンを適正な位置に持ってくると、下側のシールがマスターシリンダー
から飛び出してしまう・・・・
が、実際はストッパーに当たってそこまで移動できない。
このため、キャリパーに掛かった圧力が逃げられず、引きずりを生じていたのだろう。
そこで・・・
どうすればいいのかを考えてみた。
①オリジナルのピストンに現行のシールを組み替える。
②合うサイズのピストンキットを探す。
③いっそ別のマスターを付ける。
分解して各部の寸法を測ってみたところ、ZR-7用のシールの内径のほうが太い。
これをオリジナルに組み込むとセンターから漏れます・・・
よって①はダメ。
②の合うサイズのピストンキットなんてあるのかどうか判らない・・・・
気力も財力も無いのでこれも却下。
③しか無いかと、ブレンボのカタログを見たり、バイク屋さんに物色しに行ったり
したが、イマイチ合いそうなのが無い。
ZR-7用は長さは合わないが、リリーフできないだけできちんと機能している。
と言う事は、長ささえ合えば使えるということに気が付いた。
そこで・・・
このピストンの真ん中付近を金鋸でバッサリ切断。
そして・・・
旋盤に咥えて端面を平坦に加工した。
何度か長さの測定をしては切削をして目標の長さになるよう調整する。
ほぼ同じ長さとなった。
バリを鑢で削り落として、このピストンを積み木のようにしてマスターシリンダーに
組み込んだ。
次はキャリパー。
フロントと比べるとこんなに色が違う。
全分解してみたら、パッドはライニングが溶け落ち、バックプレートが熱で歪んでいた。
シールもピストンシールは無事だったが、ダストシールは炭化してしまっていた。
ブーツ類はかろうじて使える状態だが、どうせ分解するのだから新品に交換することにした。
ブラストを掛けて一皮剥いてからエンジンを塗装した残りの塗料で塗装する。
釜で180℃×30分の焼付け。
その後シール類を組み込み、オーバーホール完了。
キャリパーに付いていたカワサキのバッジも茶色く変色していたが、
これは綺麗に外して接着剤で貼り直した。
変色は自分への戒めとして残す。
エア抜きをして、今度はきちんとキャリパーが戻ることを確認して、今回の修理完了。
ディスクはひとまずこのまま使用するが、いずれは交換せねば。
サンスターでワンオフするか、程度の良い中古を探すか、悩ましい。
先日組みあがったエンジンの調子を見るため試運転をしていたところ、
突然リアブレーキの引きずりを発生。
夜だったため何も見えず、途方に暮れていたが、冷えてくると何も無かったかのように
引きずり解消。
原因不明のまま、一旦ガレージに戻り、点検するも特に不審な点は見つからず。
その後、近所を走り回ってみたものの、再発せず、ゴミでも入っていたかな?位で
深く考えていなかった。
その後、所要で高速に上がったときに再発。
間の悪いことに路側帯が狭い場所で、広くなるところまで数キロ無理やり走ったら・・・
当然ブレーキは焼けて、白煙を上げる始末。
どうしようもないので、その場はブレーキフルードを抜き、ピストンを押し込んで
走行を続けることになった。
熱くて触れず、モタモタしていたらNEXCOのパトロールカーが到着。
応急処置の間交通整理をして頂いた。
大変申し訳ない。
さて、焼けたキャリパーは・・・・
黒かった筈だが、見事なまでに金色に変色した。
ディスクもパッドのコンパウンドが焼き付き、再利用は躊躇われる状態。
ひとまず焼け焦げのキャリパーはオーバーホールが必須だが、それより原因を
確かめないといけない。
思い当たるのは、ZR-7用のピストンだ。
長さが異なっていたのを、ロッドで調整すればいいと安易に思い込んで組み込んだことが
原因だと思われる。
そこで、マスターシリンダーを分解してオリジナルのピストンとじっくり見比べてみると・・・
シールの位置が約4mm違う。
よくよく考えるとロッドはストッパーで規制されるので、押し込む方向には調整できるが
伸ばす方向には無理だ。
一方、上側のシールはブレーキペダルがフリーの状態で、リリーフポートの下とメインポートの
中間に位置してキャリパーとマスターシリンダーのタンクが直結状態になる必要がある。
メインポートは上下のシール間に位置して、ブレーキフルードをピストンの中央部分に閉じ込めて
いる状態だ。
従って、4mmも長いピストンを適正な位置に持ってくると、下側のシールがマスターシリンダー
から飛び出してしまう・・・・
が、実際はストッパーに当たってそこまで移動できない。
このため、キャリパーに掛かった圧力が逃げられず、引きずりを生じていたのだろう。
そこで・・・
どうすればいいのかを考えてみた。
①オリジナルのピストンに現行のシールを組み替える。
②合うサイズのピストンキットを探す。
③いっそ別のマスターを付ける。
分解して各部の寸法を測ってみたところ、ZR-7用のシールの内径のほうが太い。
これをオリジナルに組み込むとセンターから漏れます・・・
よって①はダメ。
②の合うサイズのピストンキットなんてあるのかどうか判らない・・・・
気力も財力も無いのでこれも却下。
③しか無いかと、ブレンボのカタログを見たり、バイク屋さんに物色しに行ったり
したが、イマイチ合いそうなのが無い。
ZR-7用は長さは合わないが、リリーフできないだけできちんと機能している。
と言う事は、長ささえ合えば使えるということに気が付いた。
そこで・・・
このピストンの真ん中付近を金鋸でバッサリ切断。
そして・・・
旋盤に咥えて端面を平坦に加工した。
何度か長さの測定をしては切削をして目標の長さになるよう調整する。
ほぼ同じ長さとなった。
バリを鑢で削り落として、このピストンを積み木のようにしてマスターシリンダーに
組み込んだ。
次はキャリパー。
フロントと比べるとこんなに色が違う。
全分解してみたら、パッドはライニングが溶け落ち、バックプレートが熱で歪んでいた。
シールもピストンシールは無事だったが、ダストシールは炭化してしまっていた。
ブーツ類はかろうじて使える状態だが、どうせ分解するのだから新品に交換することにした。
ブラストを掛けて一皮剥いてからエンジンを塗装した残りの塗料で塗装する。
釜で180℃×30分の焼付け。
その後シール類を組み込み、オーバーホール完了。
キャリパーに付いていたカワサキのバッジも茶色く変色していたが、
これは綺麗に外して接着剤で貼り直した。
変色は自分への戒めとして残す。
エア抜きをして、今度はきちんとキャリパーが戻ることを確認して、今回の修理完了。
ディスクはひとまずこのまま使用するが、いずれは交換せねば。
サンスターでワンオフするか、程度の良い中古を探すか、悩ましい。
2015-05-31 15:47
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