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750TURBO フロントフォーク [BIKE]

さて、先週から風邪気味でどうにも調子が悪く、さっぱり作業が進まない。
処方してもらった薬が効いている間は小康状態で何とか動けるが、切れるとさっぱり駄目である。

昨日一日寝たおかげか少しはマシになったので、バラバラのTURBOを何とかしようと思い立った。

外れなかったアウターチューブのボトムプラグはバイク屋で何とか外してもらった。
えらくキツク締められていて、大型のインパクトレンチをフルパワーで何とか緩んだ始末。

案の定、キャップボルトは使い物にならず、フォークのオイルシールやガイドブッシュと
一緒に発注した。
カヤバのフォークは部品にいろいろ互換があるのかあっさり全部の部品が揃ってしまった。

無いのはAVDS関連だけ。

そこで、海外のサイトで発見したGPZ900R用のAVDSリペアキットを試してみることにした。
これはネットで発注。1週間程で送ってきた。

ボトムプラグが緩んだので分解する。
P8301417.JPG

内部は金属粉でドロドロ。
で、肝心のAVDSは・・・

P8301418.JPG

左右で違うものが付いている。
何らかの理由で片側だけ交換されたのだろう。GPZ900R用と思われるものが付いていた。
おまけに水が入ったのか、ブレーキフルードが漏れたのか、Oリングが固着して抜けない。
CRCを吹いて暫く放置したがどうにも抜けない。
壊れるのを覚悟の上で無理やり抉ったら何とか抜けた。
当然ピストンには傷が付いてしまった・・・

P8301419.JPG

届いたAVDSのリペアキット。組立説明書が同封されていた。

現在付いている部品との最大の違いはこれ。

P8301420.JPG

内部のスプリングの形状が全然違う。
右側が元々付いていたもので、左がキットのものだ。
3巻き位しか動き代が無いじゃないか・・・
このスプリング形状にどういう意味があるのだろうか?
カワサキの考えてることは理解不能なことも多い。

更に、ピストンの動きが極端に悪く、どうやら作動していなかった模様。
片側は中途半端に押された状態で固着。もう一方は完全にフリーの状態で
固着していた。
道理で昔KR250であったような、コーナリングの途中でブレーキを引きずるとフロントフォークの
ストロークがロックされるような症状が出なかった訳だ。

で、このAVDSだが・・・
要はブレーキフルードの圧力を利用してフロントフォーク内部のオイル通路を絞るように
ピストンを作動させ、一時的に減衰力を増してフォークの沈み込みを減少させる動きをする。
切り替えのダイヤルは、そのピストンのストローク量を規制し、1ではピストンの動きを
最小にし、3でフルストロークするようになっている。
ストロークが大きくなればそれだけ流路面積が減って大きなアンチノーズダイブ効果が得られる
仕組みだ。

作動する理屈と効果が判ればこっちのもの。
このギミックを生かせる乗り方をしてみようではないか!
これを活かした走り方をするのもウデである。

という訳で、多くの人が作動を殺してしまうこのAVDSを残すことにしたのであった。

さて、フロントフォークは分解できた。
インナーチューブには点錆が出ているので東洋硬化さんに再鍍金を依頼した。
これは3週間ほどで作業完了。36000円ほど必要。

問題は塗装のやれたアウターチューブ。
これを機に化粧直しすることにした。

PA121536.JPG

フロントフォークのコーションラベル。
念のため、破らないように慎重に剥がした。右はイーベイの海外オークションで見つけた
リプロ品。これもUKから送ってきた。
最近通販といえばUKから買うことが多いなぁ・・・

オリジナルは塗装のようなギラッとした粒子感のある金文字。
リプロ品は銀紙というか、折り紙の金色みたいなのっぺりとした艶々の金色。
文字のフォントや大きさも微妙に違う・・・
残念なところではあるが、これでも十分に雰囲気は再現できるだろう。

PA121537.JPG

各部品をバラしきったら洗浄してマスキング。
ガムテープで開口部をキッチリ塞ぐ。小さなエア抜きの穴には爪楊枝を差し込んで折り込んだ。

PA121538.JPG
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久しぶりにサンドブラストキャビネットを使って塗装剥離作業をする。
暫く前に修理したベビコンで快適に作業ができた。

完全に剥離できたら塗装に移る。
使用するのは関西ペイントのレタンPG80。
半つや消しに調色しているのでフロントフォークにはぴったりだ。

ガンはストレートで買った安物の部分補修用。
これでも十分綺麗に仕上がる。

PA121540.JPG

セオリー通り塗り難い所から始め、一通り均一に塗れたら一気に全体を仕上げる。

PA121541.JPG

暫く乾燥させてから、塗り残しが無いかチェックし、あれば再塗装。無ければマスキングを
剥がして組立だ。

来週に続く。

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