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750TURBO  ヘッドオーバーホール5 [BIKE]

塗装が完了したヘッドを洗う。
マスキングの隙間からブラストメディアが入り込んでおり、ブラッシングしながら
しつこく洗い流した。

P4041585.JPG

この状態で洗い油を切っている間にシリンダーを抜く。

P4041587.JPG

シリンダーを外してみたところ、ピストンにはスラストによるアタリと小傷が見られるが
概ね良好。よくよく観察すると、ピストンには磨いた形跡がある。
やはり一度分解されているようだ。

P4041588.JPG

取り外したシリンダー。排気側(手前)にガスケットで半分塞がった謎の穴が6つある。
何も何処にも貫通しないし、ケース側も塞がっている。ゴミが溜るだけのような気もするが?

また、このガスケットは社外品なのか?
現在ZX750Eの部品番号でベースガスケットを注文すると、メタルガスケットが届く。
付いていたのは紙・・・というかジョイントシートと呼ばれる類のもの。
外して気が付いたが、両脇にあるオイルラインのオリフィスのOリングを注文し忘れている。
上側のオイルブロック用のOリングはうっかり2回注文してしまって4個ある・・・

で、このシリンダーも塗装することにした。
張り付いたガスケットを剥ぐと、スクレーパーか何かでこすった痕が残っている。
カッターナイフを使用したような直線的な傷もある。
しかし、シリンダー内部はホーニング目が古く、手を入れられている様子は無い。
やはり誰かが分解しているが、カーボンの付き方といい、バルブのアタリの悪さといい、
どうもキッチリOHしているとは思えない。

推測するに、オイル漏れかなんかを修理するためにやっつけでガスケット交換だけ
やったのではないか?
うーん、難しいところだ。
どうせ開けるなら良い状態に持っていくべきだと思うが、商売で手を掛けずに
車両を仕上げるだけなら手抜きも有り得る。
手を掛けたところで誰も評価しないのであれば、そういった整備もあるだろう。

私は商売でやっているのではないので、心行くまで手を掛けるのではあるが・・・
(それでもピストンを外してまではやらない)

さて、シリンダー、マスキングをしてブラストを掛けた。
シリンダーフィンの奥の塗装がなかなか剥がれないと思ってドライバーの先で突いてみたら、
塗料ではなくアルミ地だった。
砂型鋳造なのか、型が崩れたような感じだ。ちなみにリョービ製。

その後エアブローしてから塗装。
天気が悪く、雨が降りそうな上に日も暮れてきたので本日は駆け足で作業を済ませた。


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