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KR250再生2 [BIKE]

さて、フロントフォークのインナーチューブが返って来るまでにやらねばならないことが山積み。
キャリパーとアウターチューブのガンコート塗装は完了したが、まだ動くには程遠い。

まずはAVDSのリペア。
ブレーキフルードとフォークオイルの両方が漏れて酷い有様。
UKのGPZ ZONEから入手したGPZ900R用のリペアキットを使用して組み直す。

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部品があるのは有難いことで。
リペアキットを入手したは良いが、よく見るとプランジャーが削られている。
AVDSの作動をキャンセルしようとしたらしいが、AVDSの調子が悪くなるときは決まってプランジャーではなく、その下側にあるピストンが戻らなくなっているので、ここを削ったところで何の変化もない。
しかも下手糞に削っていて、周囲がガリガリになっている。再使用不可能。

仕方なく、某オークションで1500円で中古フォーク一式を落札して部品取りをすることに。
しかし、あろうことか後日、ガレージのジャンク箱の中でAVDS一式発見。かなり凹む。

外したAVDSは全分解してブラストを掛け、これもフォークと同色で塗装した。

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そうこうしているうちに、フォークのインナーチューブが返ってきたので早速組立。
オイルシール、ダストシール共に欠品。
さて、困ったなと思いながら探していたら、インナーチューブがVT250の初期型と同じ径だと判明。ダメ元で発注して組み込んでみた。

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そのままではVTのほうがオイルシールの全高が高いのでクリップが入らない。そこで、本来シールの下側に入るスペーサーを抜いて無理やり押し込んだ。結果、何とかクリップが入り組み立て成功。
ところがダストシールのはめ込み部がVTの方が細く、ガバガバ。
どうしたものかと悩んだが、嵌め合い部にシールテープを巻いて押し込んだ。一応固定できているので、これで様子見としよう。ダメならカラーを作って圧入するしかないかな。

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リアハブは油でドロドロだったので丸洗いした。が、スプロケットが完全に寿命。
走行距離は6000キロ少々だが、明らかにそれ以上走っているな。
メーターはアテにならない。
ベアリングを交換して組み込み準備完了。

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ブレーキキャリパー組立。
カワサキのマークは注意深く剥がして裏面を洗浄。接着剤で貼りつけた。
本当はもっと緑が掛かったガンメタみたいな色なのだが、再現が難しい。
これはこれでOKかな。

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ブレーキのブリードバルブは新品に交換しようと思ったが、値段を見て挫折。
ブラストを掛けて、銅めっきした。最初は金色だったが現在はいい感じに黒ずんでくれた。

さて、ビクともしないリアブレーキはマスターシリンダーを取り外してオーバーホール。
マスターを外すために、右側のステッププレートを分解する必要があるが、スイングアームのピボットと共締めなので結構分解しないといけない。結局フロントチャンバーまで外すことになった。

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ガチガチに固着していたピストンは、センターに穴を開けてタップを建て、ベアリングプーラーを使用して引き抜いた。内部は入念にホーニングしておいた。

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次はキャブレター。キースターのリペアキットを使用してオーバーホール。
最近は何でも部品が入手できるので助かる。

続く
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KR250再生1 [BIKE]

ご無沙汰です。一年近く放置してしまいましたが、ボチボチ更新していきます。

さて、お題のKR250。
3年ほど前に亡くなった上司の形見分けで私のところにやってきたKR250です。

遡ること20数年前、私の愛車はギャラクシーシルバーのKR250でした。
ZXR250Rに乗っていましたが、度重なるエンジン不調と新車の時からおかしかったフレームのジオメトリに嫌気がさして、友人から7万円で譲ってもらったのを覚えています。

その後、紺色にオールペイントしてずいぶん峠で腕を磨きました。
このバイクがあったから、今の私のライディングスタイルがあるのです。

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しばらく放置していましたが、ナンバーも付いているし、保険も残っている。
ひとまず軽整備で動きそうだとのことで、手を付けることにしました。

まずは、漏れているフロントフォークと引きずっているブレーキから。

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スタンドアップして、ホイールとフロントフォークを取り外す。

こうして見ると、近未来の乗り物のように見える。

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まずはフロントフォークを分解して、錆びたインナーチューブを再めっきに出した。
内部はドロドロ。ボトムには薄いワッシャーが入っているのだが、過去に分解された際に変に噛み込んでしまったようで、グチャグチャに破壊されていた。無くても問題無いと判断してワッシャーは両方とも取り外した。スライドメタルは出たが、トップキャップのOリング以外はすべて販売終了。
当然AVDSの部品も無い。
仕方ないので、UKのショップからGPZ900R用のリペアキットを取り寄せた。

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ブレーキはすべて固着。フロントは分解してみると片側がKRのじゃない。黒く塗られているのでFX400R用か?
リアはどうやってもピストンが抜けず、AR125のフロントマスターシリンダーを繋いで無理やり押し出した。

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錆びてるし。
シールキットは全部部品が出た。ブレーキパッドも純正新品を発注。

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さて、黒いキャリパーはどうするか…
実家のガレージに戻り、ジャンク箱の中を探すと昔乗っていたKR250のブレーキ一式が出てきたのでそれをベースにする。
マスターシリンダーは前後とも固着。リアに至ってはピストンが全く抜けてくる気配がなく、どうやっても動かない。
仕方ないのでピストンのセンターにドリルfで穴を開けて、タップを建て、、M6のボルトをねじ込んでプーラーを掛けて引き抜いた。ピストンキットは幸いにも新品が出た。前後とも交換する。
マスターシリンダーのボディは虫食いがあるものの、軽くペーパーでホーニングして再使用する。

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さて、外装はというと、どうやらタンクは新品の模様。
残念なことに内部は浮錆が発生している。

フォークのインナーチューブが返ってくるまでの間、できる限りの化粧直しをしよう。

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まずはブレーキディスクローターのボルト。新品は現行車種と共通なので当たり前に部品が出るが、ここはひとつ再生してみよう。
塗装してもいいのだが、今回はめっきにチャレンジ。
材料の大半は100均で揃う。
陽極は会社のごみ箱で拾った銅板。
最初は銅めっき、次いでニッケルメッキに挑戦。

・・・したが、銅めっきは上手くいったがニッケルは失敗した。
硫酸ニッケルが無いと難しいな。

銅なので、いずれ緑青が吹いて黒っぽく変色するが、それもまたいいか。

続いてフロントフォークのアウターチューブとブレーキキャリパー。
アルミの母材が腐食して塗装が浮いてしまって非常にみすぼらしい。

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フロントフォークはよく見ると左右でデカールが違う。年式の異なる車両のを二個一した模様。モノは同じみたい。デカールの純正品は入手不可能だが、リプロ品がイーベイに出ていたので購入。これもUKから送ってきた。これもGPZ900R用で、色が違うがこの際仕方ないのでこれで行く。
ちなみに下側のガンメタのデカールがこの初期型では正解。リプロ品は上とよく似たものになる。

部品は全てブラスト処理をして、焼き付け塗装をすることにした。

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一回目を塗った直後。
色が元とだいぶ違う。ダメだこれは。

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2回目。これも全く色合いが違う。GPZ系みたいな色になった。
ま、良しとしよう。

使用した塗料は「ガンコート」だが、これがまた塗り難い。シャバシャバなので、油断するとすぐに垂れる。
おまけに薄いのでしっかり塗らないと斑になる。
出来上がったものの、イマイチ色が気に入らない。結局調色しながら3回ほどやり直した。

続く
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