SSブログ

4FG1ヘッドオーバーホール5 [ISUZU]

P2280053.JPG
P2280055.JPG
バルブを組みます。
バルブのすり合わせを細目で仕上げたら、ポート内とバルブガイド内を入念に洗浄し、
ステムに薄くグリスを塗って挿入。
スプリングシート、ステムシール、スプリング、リテーナー、コッターの順で組み立てます。
カムシャフトまで載せたら一段落です。

ここでカムを組むのにはいくつか理由があります。
ひとつは、カムシールがまっすぐ入っているか、車載では判り難いこと。
ロッカーアーム方式なので、カムを載せてもバルブが開かないこと。
カムのメタルを落とすなどのトラブルが防げること。
です。
カムの分だけ重くなるので、搭載作業はそれだけしんどくなりますが…

使っているのはストレート製のバルブスプリングコンプレッサー。
ちょっと大きめのエンジンにはこれが重宝します。

P2280060.JPG

カバーに塗ったリンクル塗料が乾燥・硬化したのでロゴを磨ぎ出して完成。
イイ感じに仕上がりました。

P3020066.JPG

次は、エンジンマウントの交換。
ヘッドが降りた状態だと比較的楽に交換できます。
このように、エンジンリフターで吊り上げてマウントを切り離します。

P3020062.JPG

左が新品、右が旧品です。
この潰れ方を見るともうお亡くなりです。
振動軽減に効果がありそうです。


4FG1ヘッドオーバーホール4 [ISUZU]

P2150073.JPGP2150077.JPG
バルブは全部磨く。スコッチブライトでピカピカになるまで。
ちなみにこれは自己満足半分で、磨いてもそのままでも大して性能には影響しない。
多分有意な差は出ないと考えているが、磨くことで傷や腐食の状態を知ることができる。
少々傷があっても、腐食していても結局は使うので同じといえば同じだが、
どういう状況にあるか知っていたい。

ヘッドはストレートで売っている「サンエスK」で洗浄。
バケツヒーターで温度を上げるとしつこい油汚れもきれいに落ちてくれる。

灯油は洗浄に向いていない。
温度を揚げればそれなりに落ちてくれるが、冬場の外気温だと水かと思うくらい落ちない。
温度を上げると臭いし、火が付きそうでちょっとビビり気味。
もっと研究の余地あり。

P2160078.JPGP2160080.JPG

ヘッド組み立てはちょっと一休みして、カムカバーを塗装してみる。
元々無塗装のアルミ地金剥き出しの愛想も何もないカバーだけど、PF60のZZ-Rにあやかって
ブラックヘッドにしてみた。
塗料は「キノクニ」で買ったリンクル塗料で、乾燥させる際に熱を加えるとシワシワ模様が出る。
アメリカ製でえらく臭い!マスクもせずに塗っていて吸い込んでしまい、思わずむせ返る・・・
少し厚めに塗って生乾きの状態からガスバーナーで炙って模様を付けた。
結構いい仕上がりになった。

4FG1ヘッドオーバーホール3 [ISUZU]

P2140051.JPGP2140054.JPGP2140055.JPG
バルブを外します。
インテーク側はスラッジでゴテゴテ。エキゾースト側は煤で真っ黒けです。
ブローバイが多いのか、ステムシールから漏れているのか・・・
いずれにせよ結構な量のオイルが燃えている様子。

P2140057.JPGP2140063.JPGP2140067.JPG
当然ポートも同じ状態。
シート当たり面はボロボロなので、シートカットをすることにしました。
作業をしていて、困ったことが。
きちんとカッターの刃がシートに当たりません。
削っていくと、左右方向で当たり面の幅が偏る・・・?

なんでやねん。

何度もセットし直し、慎重に削るけど傾向は変わらず。

どうやらシートリングとバルブガイドのセンターが一致していない模様。
4番はほとんど問題無い位置だけど、1番に近づくにつれて偏心は大きくなる…

元々の加工精度が非常に悪い。
製造は94年。
油漏れもあちこちあって酷い。

会社が傾くと製品も傾くのか?
それとも製品がこうだから会社が傾いたのか??
鶏が先か卵が先かみたいな話だけど、考えさせられる。

何とか規定の範囲内に収まるようにシートカットしたけど、えらく時間が掛かった。
このヘッド、2度目のOHは無いな・・・・

バルブも磨いてみる。
結構段差が付いているのでフェースカットして貰った。
これは外注。


4FG1ヘッドオーバーホール2 [ISUZU]

P2090019.JPG
嫌なところから油がにじんでいます。
ここはクランクケースの合せ面。
分解するにはエンジンを降ろす必要があり、今回は手を付けません。

P2090026.JPG
どんどん分解。

P2120037.JPG
P2120041.JPG
燃焼室は煤けて真っ黒け。
焼け方にも差があり、きちんと全部のシリンダーで燃えていない感じです。
デポジットとスラッジも酷く、原因はバイオ燃料が怪しい。
今まで分解したどの4FG1より酷い汚れです。


4FG1ヘッドオーバーホール1 [ISUZU]

PC050191.JPGP1300006.JPG
友人のファーゴのエンジンをOHしました。
ヘッドのみですが、結構苦労した。
こういう箱形状の車は開口部が狭く、作業し辛い。
リフトがあるので何とかできたという感じです。

煙が出ないようにとの事だったので燃料の調整(増量)はせず、ブーストアップのみ。
その結果、ノーマルより空燃比が薄い方向に振れて無煙化成功。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。