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お前が言うな [荒野の素浪人]

まぁ、元々右寄りで面白い連中だとは思っていたが、どうにも我慢できないのが
産経新聞の原発擁護運動。

原子力関係から金でも出てるんだろうが、あまりにも露骨で笑える。
我が家に劣らず家計も火の車のようだし、提灯記事も背に腹は代えられずというところか?

で、これである。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/636004/

吾輩思うに、原発事故は起きないという、関係者が捏造した安全神話は
脆くも崩壊した。
安全神話を聞いてそんな訳無いと思いながらも、半信半疑だった人が多数であろう。

で、起きた結果がこれまた当たり前の周辺に人が住めない、いや、近寄れない事態。

言い換えれば国土を失ったのと同義の事態発生である。

んで、このインタビューで発言したのはJR東海の葛西敬之とかいう欲ボケである。
72歳だそうだ。これを老害という。
後の事は考えなくてもいい連中の典型的な発言だ。
そもそも電力会社と繋がりの深すぎる大手顧客の意見なんか胡散臭い。
こんな奴に原子力損害賠償支援機構運営委員会委員なんかやらせて大丈夫か?

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一部メディアが原発の恐ろしさだけを強調し、偏った議論を展開した。そこに大衆迎合した政治家が、情緒的な恐怖を『国民の声』だと主張した。『大和魂と竹やりで米国に勝つ』とした大東亜戦争前の議論と酷似している。再び国を滅ぼしかねない」
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新聞がこんなこと書くな。

そもそも大東亜戦争が悲惨な末路をたどったのは、朝日、毎日、読売などの
大手新聞各社が大本営の提灯記事を垂れ流し、愛国婦人会などの愚か者の集団を扇動し、
竹やりで爆撃機を落とせと運動を展開させて被害を拡大させた結果である。

真の戦犯はマスコミなのである。

産経新聞は大東亜戦争当時と同じことを繰り返している。

一旦事故が起これば被害甚大なことを目の当たりにしているにもかかわらず、
すぐに金の問題にすり替えて、やれ電力の安定供給だ、、貿易赤字だと大騒ぎする。
そりゃ、影響はゼロじゃないだろう。

だけど、将来的なランニングコストを考えると原子力なんてただの金食い虫だ。
動かし、維持するのに莫大な金を食う。
電気料金で回収できるから成り立っているけど、一旦止めると電力会社が
傾くほど金を食っている現実がある。

さらに、近い将来使えなくなる。
全ての工業製品には寿命があるのだ。
全ての原発が寿命を迎えた場合のシミュレーションが現在だ。
解体せずに放置するだけでも軒並み電力会社倒産の危機である。

近い将来、発電もしない原子力関連施設の解体や保管に未来永劫金を払い
続けないといけない連鎖がもう始まっているのだ。
寿命を迎えた原子力施設の解体が始まれば、莫大な予算が国庫から計上され、
電力料金にも上乗せされる。本当は10年位前に始まっている筈なのだが、
延命工事を繰り返して先送りにしていたに過ぎない。

もうひとつ、たとえ解体してしまっても莫大な量の廃棄物が残る。
これを未来永劫管理しないといけないのだ。
一体誰がこの費用を払うのか?
この事に触れる関係者はいない。
原子力発電は今さえ良ければ後はどうでもいいという連中の事業なのだ。

それでも電力会社が推進していたのは政治的な背景もあるが、
金が動けばその出所がどこであれピンハネできる構図になってるからに他ならない。
税金だろうが電気代だろうがムダ金だろうが、金が動けば利益が生じるのだ。
こんなおいしい話、形振り構わなくなるのも納得できる。

今大赤字で経営危機にあるというのは、国民が金を垂れ流せる状況になく、
監視の目が厳しいから電気を作らない原子力に財布の口が開かないだけである。
元々上前を撥ねることで利益を得ているだけで、発電そのものには何の生産性も無い。
電力会社は単なる産業の原料供給元であり、本来利益を追求する企業という位置付けではない。
営利企業ではないから莫大な利益を上げていた時点で叩かれるべきであったし、
一旦事故があれば未曽有の被害が生じるリスクを考えると原発導入の決断をした
企業としての責任は重く、厳しく糾弾されるべきであろう。

これをこの期に及んで推進するとは本当に馬鹿じゃないのか。

今が電気代安くても、将来莫大なツケを後世に残すこの仕組み、
我々の末裔が見たらなんと言うだろう。

再生エネルギーだの、高効率火力発電だのを今実現するのは金が掛かるだろう。
だけど、この投資は原子力発電の後始末のようなムダ金じゃない。
世界に先駆けてそういった技術を保有すれば、それは金を生むのだ。
一旦事故が起きれば取り返しのつかない発電方法のデメリットは身に染みたはずだ。
そうならない選択肢があることを世界に示すチャンスなのだ。

新聞が書かなければいけないのは、現在避難中の人々、
目の黒いうちに戻れるとは思うなという事だろう?
原子力関連企業の提灯記事ではなく本当の事を書くべきだ。

それを提灯記事しか書けない新聞ごときが可能性を潰すような真似をするな。
産経新聞よ、恥を知れ。

それ以前に、亡国論、お前が言うな。
果たして福島に行ってその持論を主張する勇気があるか?
国土を失うに等しい危険性や将来的な管理コストを過小評価し、
僅かなメリットを過大に評価して推進するのは
国民を欺き利益を貪る亡国行為そのものではないか。
いったい、その年まで何を学んで生きてきたのか。情けない。


原発なんて無くても大丈夫さ。
元々無かったけど、高度成長だって乗り切れた。
欲ボケどもの妄言に騙されるな。
今だけ、ちょっとだけ、我慢すれば済むことだ。
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