YA-2が来た

YAMAHA YA-2
赤とんぼとの愛称の付いたYA-1の後継機である。

が、赤とんぼのイメージは殆ど残っていない。
空豆みたいな形のタンクにモノコックフレームのちゃんとしたオートバイだ。
シートもサドルから通常のシングルになっている。



実家からサルベージした車両の中では圧倒的に良いコンディション。
後から塗ったのかとも思ったが、どうやらオリジナル塗装の模様。
グレーともグリーンともつかないマイクロメーター見たいな色で、
若干色覚に問題のある我輩には何色か判らない・・・
当時はこんなのが流行ったのだろうか？


走行距離は少ない。
メーターも動きそうだ。
キーはライトケース上にあるが、どうも純正ではないようで、この車両用でもなさそう。
ハンドルロックには使えなかった。
よく見ると無理やり差し込んだ跡がある。
古いバイクを持って帰るとこういった無神経な所業をよく目にする。
機械に対するデリカシーが無い人の手に渡るとこのような無残な結果になる。



軽整備で動きそうなので、とりあえずタンクの錆び取りから開始。



マジックリンで洗い、花咲か爺で処理。
ところでマジックリン、最近売ってない。ホームセンターで探し回ってようやく業務用品コーナーで発見。
「お風呂」とか「トイレ」とかの肩書きが付く奴は売ってるんだけどなぁ。
内部は酷い有様。
タール状の残渣が分厚く堆積している。
出来るだけガソリンで洗ったが、どこまで取れたか疑問。
ひとまずはこの状態で錆び取りをすることにした。
完全に掃除するには切開するしかないと思われる。






すっきりしたデザインのモノコックフレーム。
少し調べてみたら、どうやらグッドデザインを受賞したようで、出所はGKデザインだとか。
なるほど、これはこれでアリだな。

右側チェーンのエンジンは大きな転倒痕も無く、仕舞い込む前に入念に油を塗ったらしい。
表面にコーティングされた油膜を取り除くときれいな鋳肌が現れた。
めっきはくすみと錆が見られるが、そのうち何とかしよう。

久しぶりの2サイクル。楽しみだ。