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YA-2 動いた! [BIKE]

往生こいたものの、何とかタンク内部の錆び取りを完了したYA-2。
コーティングも硬化したようなので、本日はキャブレターに着手。

PB091100.JPG

外見はそれなりだが、タンク内部と燃料コックの凄まじい汚れ方を見ると気が重い。

とりあえず外してみようとバンドを緩めるが、どうにも地獄(嵌まり込んで抜けない様)になっていて、
何とかならないかとエアクリーナーを覗いて見た。

PB091101.JPG

放射状にスリットを切っている物体がエアクリーナーのようだ。
ちなみにチョークを引くと・・・

PB091102.JPG

こうなる。

単純だが良く出来た構造で、かつ工作が美しい。
機能美というのはこういうのをいうのだ。

で、外そうと試みるも・・・・・

PB091103.JPG

どうにもスパナが振れない。
ボルトとケースの隙間が無くてソケットは入らないし、ちまちまコンビネーションをひっくり返しながら
回してみるも、途中で挫折。
こんなに整備性が悪い訳が無い。

何とか外れる筈・・・と、キャブレターを強く後方に押し込むと、シリンダーの接続部から
何とか抜き出すことが出来た。

PB091104.JPG

やはり予想通りオーバーフローしたガソリンがワニス状になって溜まっている。
エンジンの中に入り込んでいなければ良いのだが。。。
燃料ホースを接続するバンジョーの横に出ている棒はテイクラー。
これを押すと、フロートが下がってガスが降りてくる。
始動時に使うらしい・・・というのは、我輩こんなのが付いたバイクを持つのは初めてだ。

さて、フロート室から分解開始。
アマルのキャブレターを本格的に分解するのは初めてである。

驚いたことにチャンバーの蓋を外すと液体のガソリン(だったもの)が出てきた。
内部は各部が激しく固着している。芳香族炭化水素系の甘い臭いが立ち込めて
吐きそうになりながらも分解していく。

キャブレタークリーナーに漬け込んで、古い歯ブラシでブラッシングした。
清掃中の写真はなし。手がドロドロでカメラを持ちたくないからだ。

PB091105.JPG

フロートは新品みたいに黄金色に輝いた。8.5grと浮き文字があった。
この重さを替えることで、油面の調整をやるのだと思われる。
細かな調整には向かないが、重さが変わらなければ油面も狂わない。
単純だけど悪くない構造だ。

フロートチャンバー内のワニスを落とすのに小一時間掛かったが、何とかきれいに落とすことが
できた。これを元通り組み立てて・・・

PB091106.JPG

装着!

PB091107.JPG

ピカピカ。

早速燃料を入れようとして、はたと気が付いた。
このバイクは混合じゃなかろうか・・・・
何処にもオイルタンクが見当たらない。
どう見ても2サイクルエンジンだ。

当時はガソリンスタンドで普通に混合ガソリンを売っていたのだ。
恐らく比率は25:1
ラビットも草刈機もみんな25:1だった時代だ。

とりあえず5リットルだけ作ってみる。
タンクを装着し、燃料ホースを新品に交換して給油。
キーをONにしてキックすること数十回。初爆皆無。

プラグを外してみたら、最近見たこと無いようなショートリーチのプラグが付いていた。
真っ黒けでベタベタ。

応急でラビットのプラグを付けてキックしてみるが火花は出ない。

・・・・・・。

ポイントかコイルか・・・?

何だろう・・・と思い当たった。
もしかして、バッテリー点火かも。

先日注文しておいた6Vバッテリーを取り出して準備。
電解液が手に付いて沁みる(泪
暫く放置して液面を落ちつかせる。

その間に、真っ黒けのプラグの先端を真っ赤になるまでガスバーナーで焼いて再生。

そうこうしているうちに発泡が止まったようなのでアッパーレベルまで補給して蓋をして、水洗。
とりあえず仮に押し込んで接続してみた。
ヘッドライトケースの赤いランプが煌々と点灯する。
試しにキックしてみると、今度は強いスパークが出た。

やっぱりバッテリー点火だったのだ。

プラグを取り付け、コックをONにしてキック。
数回で初爆があった。
スロットルを開けながらキックすると「グモモモ・・・」と曇った音で始動。
戻すとストールする。

アイドル調整をやるが、上手くアイドリングが落ち着かない。
何とかアイドルする位置で空吹かしすると、今度は回転が下がらない。
アジャスターで下げると次の空ぶかしでストール。

そうこうやっているうちになんとなくアイドリングしだしたので走ってみることにした。

クラッチを握り、シフトペダルを踏み込んだとたん、ドカンと前に飛び出してエンスト。
どうやら張り付いている模様。
何度かエンジンを掛けてはシフトするが、張り付いたまま。
何度目かに偶然エンストせずに発進できたので、そのままテストコース(謎)へGO!

うーむ、イマイチ。
回転が重い。後ろを振り返ると凄まじい煙幕。

クラッチを握りながらシフトするも、ノークラシフトでガッチャンガッチャンする。
と、いきなり張り付き解消。クラッチを握ると減速する。

一旦戻り、再びキャブレター調整。
パイロットスクリューを1-1/2位戻したところで割りと安定しだした。
煙も少し収まってきた。

どうやら腐ったガソリンがクランクケース内に溜まっていた模様。

暫くウロウロしているうちに、だんだんと良く回るようになってきた。
「ニャ~ン」というような独特の音で走る。

こいつは楽しい。

割とパワーもある。
メーターのダンパーオイルが抜けているようで針がピョコピョコ落ち着かないが、
5~60km/hが結構楽しい。体感的にも大きく外れていないようだ。

真っ暗になってきたし、ライトが行灯みたいなので本日はこれで終了。
戻ってバッテリーを取り外し、充電器に繋いで初期充電を行う。

満足じゃ。明日はタイヤ交換しよう。

PB091108.JPG

タンク上面の蓋を開けるとこんなものが入っていた。
純正車載工具だ。
レトロなスパナにはYAMAHAの文字が入っている。
大切にしよう(^^)




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