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QPウッドパネル再塗装 6 [MASERATI]

ドアのパネルの塗装完了。
最終塗りから2週間放置して硬化させました。
気温が低いのでなかなか進まない。

それでもこれで十分硬度が上がったようなので磨き作業に入ります。

基本的に塗りっ放しが綺麗なのですが、やっぱりどうしても埃が付いたりしてブツが入る。
なので、2000番で水磨ぎ後、コンパウンドで仕上げ。
ツヤツヤテカテカを目指します。

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コンパウンドはファレクラのG3とG10。優秀です。
機械磨きをやってみたけど、このサイズだと手仕上げの方が綺麗に仕上がることが判明。
最終仕上げにリンレイのヘッドライトの曇り取りコンパウンドを使用。
ホームセンターで売っているコンパウンドで一番目が細かかった…


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反射してうまく写らない。
鏡面仕上げ完了。

早速ドアに取り付け。

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深い赤色の光沢仕上げになりました。
漆塗りみたいです。

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周囲の景色が映り込みます。
透けて見える玉杢を写そう思ったけど、デジカメじゃ無理…

残るはダッシュボードとセンターコンソールだ。
これが結構難物で悪戦苦闘中。

QPウッドパネル再塗装 5 [MASERATI]

実は先週末からB型インフルエンザで寝込んでいる。
熱も下がったし、寝るのも飽きたので残りのパネルにも手を付けることにした。

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今回取り外したのはこの3点。運転席左側の小さいのは外し方が判らず保留。

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残骸(?)はこんな姿に。
これでもシフトノブさえ付ければ運転は可能。

この3枚は取り外すのにえらく苦労した。
まずオーディオ(ナビ)を外すのだが、配線がグチャグチャ。撤去してしまうことを決意し、
マークもせずにコネクタを外しまくる。
1,3,5で指を挟んじゃうのでこんなの要らない。

で、その下の隠しネジを外すのだが、元も付いていたつまみを無くしたらしく、
片っ方だけ変なサイズのナットで留めている。
エアコンとオーディオのコントロールパネルがこれで外れる。
外すとその下側に、シフトレバー下のパネルを止めている隠しネジが現れる。
シャマルとはちょっと留め方が違う。

各コネクターを外し、シフトノブを取って前方に引き出せばセンターの2枚は分解完了。

問題はダッシュボードだ。
パーツカタログを見ると、どうやら3か所ネジがある模様。
一か所はグローブボックスの裏に発見。もう一か所はセンターのパネルの右側に発見。
助手席側からのアクセスは困難な位置にあった。
もう一か所が判らない。とりあえず、裏側から押してみるとじりじり浮き上がってくる。
が、右端が一向に外れない。手を突っ込むが、よく判らない。

30分ぐらいゴソゴソやったかな。
これかなと思われるナットを見つけ、手探りで外すとようやく抜けた。

んで、外してから発見したのだが、実はもう一か所、ステアリングコラム側から
タッピングビス・・・というか、木ネジで一本入っていた。
何で抜かなくても外れたのかいというと、ステーの長さが足りずに、ダッシュボードの余った
皮の部分を貫いていただけだった・・・
さすがイタリア車である。トヨタには真似ができまい。

とりあえず、ロゴマークやコーションマーク類の写真撮影と寸法を測っておいてから
剥離作業開始。

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こんな具合に乳白色になってしまっている。安っぽいプラスチックが色褪せたようだ。

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剥いでも剥いでも厚化粧。

エアコンのパネルは一度補修されたらしい。
一瞬で上層がテロテロに剥がれ、直下にはあの頑固な最下層があるものの
1/5位剥がされている。色合いも他のと違う。
洗浄すると、一部に傷を発見。恐らくオーディオ取付時かなんかに傷を付けて
補修したのだろう。

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厄介なのはシフトの部分。
平べったいうえに厚塗り過ぎで、朝から剥離を始めて夜になっても終わらない。
もう何度塗っては洗浄を繰り返しただろうか。
温度を掛けるために、今は無きシャープのファンペチカで温めてみる。
石油ストーブに換気扇をつけただけの、黎明期の温風ファンヒーター、
不動品だったがオーバーホールすると立派に使える。

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うーむ、熱がまた出そうだ。
明日にしよう。。。

それにしてもインフルエンザになると作業が進むw

QPウッドパネル再塗装 4 [MASERATI]

作業は遅々として進まず。

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何度も剥離を繰り返すが、どのパネルも違う剥がれ方をする。
製作工程がそれぞれ異なる可能性が高い。
左端は表面に着色してあった。あとの二枚は白い塗料が浮いてくるが、こっちだけ茶色い。
剥がれ方も三者三様。

それでも何とか剥離したが、最初の奴に比べて下地の状態がイマイチよくない。
どうやら下地に直接色付けをしているような感じがあり、それが不自然なムラになっている。
塗料が飛んだような黒いシミがあったりと、処理は悪い。
除去できないかペーパーを当ててみるがどうにもならず。


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仕方なく塗装続行。
1週間のインターバルで2回ネオクリヤーを塗る。これで目止め。
で、3週間目の昨日水磨ぎして透きを塗った。
やはりというか、下地の悪さがモロに出る。
刷毛で塗った塗料のムラがそのまま上塗りの色合いの差として出てくるのだ。
これを誤魔化すために表面から着色してあったのだろう。

手間をかけた製作工程のようだが、私から見ると、
「手抜きの後始末」でしかない。

これが中期までのQPなら表面が完全なクリアー仕上げだったので、
こんないい加減な処理はしていなかったはず。
エボになって中国製の安物通販家具みたいな表面処理にしちゃったので、
それなりに手抜きになってしまったのではないか?
木工細工としては全然駄目である。

それ以前にこの車、中期型と比べるとシートの縫製やらなんやら、至る所手抜きを
している。要は全体的に安っぽいのだ。

フェラーリが作ったマセラーティなんて、この程度。
言い換えればフェラーリの仕事なんてこの程度という事だ。
情けないなぁ。


QPウッドパネル再塗装3 [MASERATI]

ようやくウッドパネルに塗った塗料が乾燥したので上塗り開始。
800番のペーパーで水磨ぎし、今度はちょっと赤みのかかったクリアーを塗る。
#前回塗った奴は黄色かった…

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・・・・。
イメージしてたのとちょっと(意訳=かなり)違う。
塗り重ねて濃くなってくれればいいが、このままでは赤過ぎる。

もう後には引けないので、このまま作業続行。

残りの3枚も取り外す。
ついでに灰皿の蓋も。

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こんなに焼け方が違う。

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一気に剥離中。
手につくと猛烈に痛いが、先日はビニール手袋が溶けて酷い目に遭ったので、敢えて素手。

QPウッドパネル再塗装2 [MASERATI]

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塗装ブース(と言ってもファーゴのドンガラですが)でニスを吹いてみた。
今回使用するのは「カシュー」。
初めてである。

専用のシンナーで希釈してまず一発。

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むー、ちょっと色が薄いか。
ヴェロチフェロのメーターパネルはいい感じだ。
素材の色が違うのか?

その後、3日たっても乾燥しない。
気温が低いとダメだ…
揮発乾燥しながら酸化重合するタイプのようで、温度が低いと揮発しない上
硬化もしない。


春までこのまま封印の予感。

QPウッドパネル再塗装 [MASERATI]

EVO以降のクアトロポルテはほぼ例外なくウッド部分が白濁している。
それ以前のモデルでは白濁していてもごく軽度なものしか見たことが無いが、
とにかくEVO以降は酷い。

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で、パワーウインドウの修理のついでに取り外した右側Fドアのトリムである。

ご覧の通り白濁が激しい。
何故か前側先端部だけ変色を免れている。
表面は7分艶といったところか。以前のマセラーティのような深い艶は無い。
私の好みとしては艶々なので、艶を出す方向で処理しようと考えている。

とりあえず、白濁したニスを剥離する。
が、その前に剥離剤のテスト。
もし失敗したら取り返しがつかないので、ニス塗りを失敗したイタルジェット・ヴェロチフェロの
メーターパネルに塗ってみる。
このスクーター、メーターパネルに本物の木を使っている。
しかも上向きの皿状なので、水が溜まってみるも無残な姿になってしまうのだ。
イタリアでは雨は降らないらしい。

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剥離剤を塗って5分もするとこの通り。
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あっという間にニスが浮いてきた。

早速QPのトリムにも塗りたくる。

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あっさりと浮いてきて、これはこれはと思いながら水洗いすると…
全然取れてない。
よく見ると、変色が少なかった先端部分だけきれいさっぱりニスが無くなり、後は残っている。
何度か繰り返すがあまり結果は変わらず。

なんだこれ。

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そこで、作戦変更。
サランラップを巻いてみた。これで一時間放置する。

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やっぱり余り剥がれない。

しつこく塗っては洗いを繰り返し、だんだん面積が小さくなってきた。
表層はちりちりになって剥がれたのに対し、下層はパリパリに砕けるような感じで
剥がれていく。全く材質が違うようである。

先端部は曲げ加工されていて、かつツイーターの穴が開いているので、
もしかしたら全体を一旦クリアーで塗装し、曲げなどの追加工をやって、
ダメージを受けた部分だけ部分補修で仕上げているのではないか。

変色をしておらず、初回の処理で剥がれた部分のニスはうっすらと着色されていたが、
剥がれない白濁した部分は厚さが0.5mm以上もあった。

表面をペーパーで荒らしてみたり、あの手この手を使うがあまり芳しくない。

お湯に浸けると比較的剥がし易いので、湯煎しながら爪でひっかいて剥いでいく。

そうこうしているうちに深夜。
何とか剥離完了。
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インフルエンザで会社を休んでいるのに何をやっているんだ、俺はw

QPパワーウインドウ修理 [MASERATI]

あちこち調子が悪いQP8、年末に注文した部品が遥か英国より
到着したので組み付けることにした。

右Fのパワーウインドウレギュレータだ。
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実は年末年始を挟んでわずか10日ほどで到着していたのだが、
面倒臭いこともあって放置していたのだ。

早速開梱する。
と、ポロリとガラスを支える部分が落下。
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うーむ、最初から壊れている…

イタリアらしいというか、海外通販らしいというか(--;

よく見ると、おれたCリングを取り付ける樹脂の部分の中央に穴が開いている。
これを利用して補修しよう。
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ファーゴの内装部品取り付け用ビスをねじ込んでみた。
そんなに力がかかる部分じゃないので大丈夫だろう。

というか、壊れてもあまり気にならなくなってきた。
昔は許せなかったが、今は寛大な心で動いてくれる限り許そう。
勿論、ダメになった暁には相応の処置を施すが、それまでは忘れようと心に決めた。

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とりあえず、内装を引っぺがし、サービスホールの位置まで窓を下げようとしたが
動く気配はない。

仕方なく、コネクターを外してみると・・・

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出来の悪い高野豆腐みたいにちょっと歪んでるカプラー。
溶けちゃってます。

仕方ないので切断、エーモンの2Pカプラを取り付けて、モーター側もリードを出して
カプラーを取り付ける。

ここから手がグリスでドロドロになったので写真なし。

窓が全閉なので、ガラスを保持している金具のネジが見えない。
手探りでドアの内部に手を突っ込みスパナで緩めるが、1時間くらい掛かった。
何とかレギュレータとガラスを分離。

後は知恵の輪のようにしながらレギュレータユニットをサービスホールより取り出し。

この時、モーターの無いレールを先に引き出しておいてから、モーター側のレールを
横倒しにして後方へ移動、レール下部より取り出す。

自由度は少なく、手順を間違えるとどうやっても出ないし、どうやっても入らない。

裏に張っているビニールを破らないように気を遣いながら新レギュレータを入れ、
手で窓を下げてホルダーに固定する。

後は配線をつないで動作確認。
スムースに下がりはするが、閉まる時が心もとない。
なるべく開閉しないようにしよう・・・・

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内張りの裏面はこんなになっている。
FRPのフレームに発泡ウレタンで整形、上に皮と木を貼っただけの代物。
この後ウッドパネルを取り外すが、ネジ穴が全然合っておらず、取り外しにエラく苦労した

ウッドパネル無し、ツイーター無で復旧。

この後ウッドパネルのリペアに挑戦。

黒星ふたつ [MASERATI]

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えーっと、左の奴は96年から乗ってるのでもう17年。登録は94年なので、今年で丸19年経過。
もう旧車の域に入りつつあり。
ベラボウに走るのは今も昔も変わり無し。

で、昨年10月にやってきたのが右側。
これも登録が2000年なのでもう10年選手。
似たような車をどうするんだという声もありますが、乗ってみたかったのよ、フェラーリが作ったマセに。
結論から言うと、大した事無い。
シャマルと比べると良くなっている部分もあれば、コストダウンされて情けなくなってる部分もある。
概ね安っぽい作りで、このメーカーの姿勢がよく判る。
それでも、怪人、いや海神の持ってる「ヤス」のマークが付いた車は乗ってて得も言われぬ高揚感がある。
見た目ゴージャスなセダンのスタイルからは想像し難い暴力的な加速。
シャマルよりもわずかにストロークの長い、シフトレバーの操作感。

これはごく少数しか国内に居ないと思われる6速MT車なのです。
色、エンジン、駆動系、同じような車・・・云々というご批判は至極真っ当で・・・

んで、当然のようにエアコンやらパワーウインドウやらが壊れまくり。
バラしてみたらVWの部品を金鋸でぶった切った部品が純正で使ってあったり、
エンジニアリングとして間違っているようなベアリングの使い方とか、やっつけ仕事全開。
・・・今に始まったことではありませんが。。。

部品も供給が心細く、この先思いやられます。

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